“ダイエット中の人必読‼”お腹痩せは可能?不可能?部分痩せの可能性について解説
ダイエットに励む人なら一度は聞いたことがある部分瘦せ。
お腹や下半身など自分が痩せさせたい部分をねらって痩せさせる部分痩せがホントに可能なら、ダイエットもかなり効率的に進みそうですよね。
部分痩せに関係するダイエット方法はインターネットや雑誌などで数多く紹介されています。
最初に結論から申し上げますと、「部分痩せをねらうことは非常に難しい」です。
部分瘦せの定義をどうするかによって部分瘦せの正否は変わってきますが、一時的ではなく継続的な変化をもたらすためには脂肪の減少が必須になります。
「運動やマッサージなどでお腹などの局所的な脂肪を減少させて痩せさせることが非常に困難な」点が部分瘦せが不可能となるポイントとなります。
今回は部分痩せに関わる項目の中から筋力トレーニング、有酸素運動、栄養と代謝、マッサージ、視覚の影響、医療痩身、姿勢に着目して解説します。
筋力トレーニングと部分痩せ
最初に筋力トレーニングと部分痩せについてです。
スタイルを良くする目的でダイエットを行う場合によく行われるのが筋力トレーニングです。
世の中には「ウエストを細くするためには〇〇筋を鍛える運動がいいよ～。」のように、あたかも筋力トレーニングを行うことで部分痩せができるようになると謳っているような情報がたくさんあります。
実際に筋力トレーニングを行うことで部分痩せは可能なのでしょうか?
結論は、「筋力トレーニングを行うことで部分痩せを行うことは難しい」です。
今のところ生理学の分野において、「局所の筋運動へのエネルギー供給がその表在する皮下脂肪より供給されるような、生理学的なエネルギー供給経路は考えられないと」考えられています。
また、筋力トレーニングを行うことで筋肉は肥大していきます。
よって、筋力トレーニングを行うことで当該部位は細くなるどころか太くなってしまいます。
以上のことから、「筋力トレーニングを行うことで部分痩せを行うことは難しい」と考えられます。
筋力トレーニングと部分瘦せの関係について別記事で詳しく解説しています。興味がある人は下記よりご覧ください。
– 筋力トレーニングと部分瘦せの関係について
有酸素運動と部分痩せ
次に有酸素運動と部分痩せについてです。
痩身目的で運動を行う時には「脂肪の燃焼」をねらって運動を行うことが多いと思います。
有酸素運動を行うことで脂肪が燃焼されやすいということは周知の事実であり、脂肪の燃焼を目的に多くの方が有酸素運動に取り組んできました。
有酸素運動を行うことで部分痩せが可能となれば非常に効率的にスタイルを良くすることができると思いますが、実際に有酸素運動を行うことで部分痩せが可能なのでしょうか?
結論は「有酸素運動を行うことで部分痩せをねらうことは難しい」です。
この理由も筋力トレーニングと部分痩せの部分での説明と同様に、生理学的に「局所の筋運動へのエネルギー供給がその表在する皮下脂肪より供給されるような、生理学的なエネルギー供給経路は考えられない」といったことが関係しています。
また、「有酸素運動時に使用される体内に蓄えられた脂肪は、どこに蓄えられている脂肪が分解され、使われるかは定かではない」とされています。
このように、体内のどの部位の脂肪がエネルギーとして使用され、有酸素運動が行われるかは決まっているわけではなく、意図してそれを調節することは不可能となります。
以上の点から、有酸素運動を行うことで自分のねらった部位の脂肪を減らして部分痩せを引き起こすことは不可能と考えられます。
有酸素運動と部分瘦せの関係について別記事で詳しく解説しています。興味がある人は下記よりご覧ください。
– 有酸素運動と部分瘦せの関係について
栄養と代謝からみた部分痩せ
次に、栄養と代謝からみた部分痩せについてです。
食べたものを主体として身体ができていたり、食べたものを利用し、エネルギーを産生して運動を行っていると考えると、栄養と代謝に関する内容はダイエットにおいて非常に重要な話題の一つです。
実際に栄養と代謝の観点から部分痩せを狙うことが可能なのでしょうか?
結論は、「栄養と代謝を考慮した食事制限により意図した部位の部分痩せをねらうことは難しい」です。
栄養素によっては摂取量を調節することで内臓脂肪をつきにくくすることができるものもあります。
しかし、部分痩せに関与する皮下脂肪については摂取した栄養素が皮下脂肪として身体のどの部位に多く蓄積するかはさだかではありません。
よって、このことから、栄養と代謝を考慮した食事制限により意図した部位の部分痩せをねらうことは難しいということが考えられます。
栄養・代謝と部分瘦せの関係について別記事で詳しく解説しています。興味がある人は下記よりご覧ください。
– 栄養・代謝と部分瘦せの関係について
マッサージと部分痩せ
次に、部分痩せとマッサージについてです。
部分痩せを目的に行うダイエット方法の中で非常によく見かけるのがマッサージです。
実際に著明なインフルエンサーの方が「お腹、二の腕を細くするならこのマッサージ!!」的な感じで紹介したものをマネして取り組んでいるなんて話はよく耳にします。
はたしてマッサージには部分痩せ効果があるのでしょうか?
結論は、「マッサージによる皮下脂肪減少に伴う部分痩せの可能性はグレーゾーンだが、浮腫みの改善に伴う部分痩せは可能。ただし、浮腫みの改善による部分痩せ効果は一時的な効果となる。」です。
生体外で脂肪細胞をターゲットにした研究によると、脂肪細胞にマッサージのようなストレッチ刺激を加えることで脂肪細胞の分化を抑制できたことが報告されました。
このことから、マッサージ部位の脂肪の分化を抑えることで部分痩せが可能になるのではないかと考えられましたが、実際の人を対象に実験が行われているわけでは無いので結論としてはグレーゾーンとしました。
一方で、一時的な効果ではありますが、マッサージを行うことで浮腫みが改善し、マッサージ部位が細くなるということは十分に考えられました。
マッサージと部分瘦せの関係について別記事で詳しく解説しています。興味がある人は下記よりご覧ください。
– マッサージと部分瘦せの関係
視覚の影響からみた部分痩せ
次は、視覚の影響からみた部分痩せについてです。
皆さんは当然、視覚情報をもとに「細いor太い」、「痩せてるor太っている」といった判断をしています。
ただ、この視覚情報は誤差が生じてしまうことがあります。
目から得た情報は脳で解釈され、情報としてインプットされていきます。この脳の解釈は必ずしも正確ではないとされています。
この誤差をもとに部分痩せしているように見せることは可能なのでしょうか?
結論としては、「視覚の影響により目の錯覚を用いて部分的に痩せているように見せることは可能」です。
エビングハウス錯視という目の錯覚を用いて、隣り合う物の大小の差をもとに部分的に痩せて見えるようにすることが可能です。
例えば、ウエストや太ももを細く見せたいのであればそれぞれの隣にあるお尻をボリュームアップするようにするといった方法になります。
この様に、目の錯覚を用いることで「部分的に痩せているように見せる」ことは可能になります。
視覚と部分瘦せの関係について別記事で詳しく解説しています。興味がある人は下記よりご覧ください。
– 視覚と部分瘦せの関係
医療痩身による部分痩せ
次に、医療痩身による部分痩せについてです。
医療痩身による部分痩せは皮下脂肪に直接アプローチを行うため、減量ではなくて見た目の体形改善を目的とした、気になる部位の脂肪のみを落とす部分痩せが可能になるとされています。
費用がかかり、中には身体への侵襲があるものもありますが、科学的根拠にのっとった内容が多く、確実性も高いため効果も期待できます。
医療痩身による部分痩せは「非侵襲性」と「侵襲性」のものがあります。
科学的根拠に基づく方法となるため効果は期待できますが、費用がかかるといったデメリットもあります。
医療痩身と部分瘦せの関係について別記事で詳しく解説しています。興味がある人は下記よりご覧ください 。
– 医療瘦身と部分瘦せの関係
姿勢と部分痩せについて
最後に、姿勢と部分痩せについてです。
一生懸命ダイエットに励んでも姿勢が悪いと細くなって見えにくいといったことがあります。
よって、痩身目的にダイエットに取り組むことと並行して、自身の姿勢についてもしっかりとチェックしていく必要があるかと思います。
代表的な悪い姿勢として「猫背」と「反り腰」があります。
人によっては悪い姿勢を正していくだけでも細くなって見えるようになることがあるので、自分自身の姿勢を気にかけてあげるのもダイエットには重要ではないかと思います。
姿勢と部分瘦せの関係について別記事で詳しく解説しています。興味がある人は下記よりご覧ください 。
– 姿勢と部分瘦せの関係
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