ニュースなどの情報を理解するために重要なこと~一次情報に触れる重要性~
近年、インターネットやSNSの普及により、多くの人が多くの情報にアクセスしやすくなりました。
ひと昔前ならテレビや新聞などから流れてくる情報を受動的に受け取ることが主でしたが、今ではインターネットを利用することで自分から情報を能動的に取得することができるようになりました。
また、最近では一般の人に分かりやすく興味を持ってニュースを見てもらうためにアイドルや芸人を起用して様々なニュースを取り扱うワイドショーも多くあります。
現代社会では多くの情報に触れやすくなり、情報の民主化が進んできています。
これは大変良いことでもあるのですが、一方で問題点もあります。
それは情報の中にも誤った情報が潜んでいる危険性があることです。
SNSの場合、発信した人が誤った情報を拡散し、その情報を真実だと思い取得ている可能性もあります。
ワイドショーの場合、芸能人コメンテーターが専門的な誤った解釈のもとコメントをしてしまい、それをあたかも真実のように世間一般の人々が拡散させてしまう危険性があります。
このように、情報を取得しやすくなっている一方で誤った情報も取得しやすくなっていることに注意が必要になります。
誤った情報の取得を起こさないようにするために重要になるのが一次情報にしっかりと触れることです。
情報の種類~一次情報、二次情報、三次情報について~
みなさんが取得する情報は大きく分けて3つに分類することができます。
それは「一次情報」、「二次情報」、「三次情報」です。
それぞれ情報の持っている性質が違っています。
- 一次情報:情報源となる独自の情報や公的機関が発表する情報など。自分が実際に収集した情報や実際に自身が経験したような、自分自身が情報源になる情報もこれに含まれます。
- 二次情報:人から見聞きした情報や一次情報をもとに編集された情報など。人から聞いた情報もこれに含まれます。
- 三次情報:情報元が不明な情報。
インターネットやSNSで発信される引用元が明記されていない多くの情報は二次情報や三次情報に該当します。
また、ワイドショーなどでコメンテーターが口にする情報も、個人の主観をもとに一次情報を歪めてしまっていることが多くあり、客観的な事実に基づいていないことも非常に多いので注意が必要です。
このように、二次情報・三次情報に触れる際には個人の主観が強く反映されていたり、情報元が不明であり信頼できない可能性がある情報であることを念頭に置いておく必要があります。
二次情報や三次情報を目にした時には鵜呑みにせずに、しっかりと一次情報を取得するようにすること重要です。
一次情報に触れる重要性
繰り返しになりますが一次情報とは、「情報源となる独自の情報や公的機関が発表する情報など。自分が実際に収集した情報や実際に自身が経験したような、自分自身が情報源になる情報。」を意味します。
情報が何かしらに歪められる前の、より信頼のおける情報となります。
二次情報や三次情報と比較すると情報自体が広がっていないことが多く、入手しにくい側面もあるためお手軽に手に入れやすい二次情報・三次情報に情報を頼ってしまいがちです。
しかし、手間を省いて安易に情報を取得した結果、情報の誤読をしてしまっては元も子もないです。
たとえば、大気汚染の報道については良い例です。
ニュース番組などの報道を見ていると大気汚染は深刻な問題であり、いかにも悪い方向に進んでいるように報道されています。
しかし、大気汚染の大きな原因となる二酸化硫黄の排出量は年々減り続けており、今では一人当たりの排出量は1970年の半分程度の量にとどまっています。
このように、報道からでは情報を正しく理解しきれないといったことは非常によくあります。
こんな時はしっかりと情報の大本である、一次情報・元データをしっかりと理解するように努めましょう。
インターネットが普及している現代であれば、しっかりと検索をすることで一次情報にたどり着くことはそんなに難しくありません。
手間を惜しまずに、情報の大本となる一次情報にしっかりと触れるような習慣をつけることで、正しく情報を理解することができ、情報過多な現代でも情報の取捨選択がしっかりと行えるようになります。
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