【ウイスキー初心者の比較レビュー】キルケランへビリーピーテッドバッチ4：希少価値の高いキャンベルタウンモルト

【ウイスキー初心者の比較レビュー】キルケランへビリーピーテッドバッチ4：希少価値の高いキャンベルタウンモルト

【ウイスキー初心者の比較レビュー】キルケランへビリーピーテッドバッチ4：希少価値の高いキャンベルタウンモルト

この記事では、ウイスキー初心者の私がウイスキーの飲み比べをした感想を公式ホームページの紹介やウイスキーの達人たちの評価と比較をしています。

世の中にはウイスキーの達人や公式ホームページの紹介などの情報はたくさんありますが、ウイスキー初心者が飲み比べをした情報はあまり多くありません。

しかし、初心者にとって気になるのは実際に初心者がウイスキーを飲んでみた時にどう感じるのか、この点が非常に大きいと思います。

このような取り組みを記事にまとめることでウイスキー初心者が実際にウイスキーを飲むとどの様に感じるかなどの初心者向けの有益な情報が提供できるのではないかと思い記事にまとめることとしました。

今回は第25弾としてキルケランへビリーピーテッドバッチ4を紹介します。

スプリングバンクを筆頭に近年非常に人気の高いキャンベルタウンモルト。

そんなキャンベルタウンモルトの中でもグレンガイル蒸溜所が手掛けるシングルモルトがキルケランです。

そしてキルケランの中でも定期的に”ピート・イン・プログレス”シリーズとしてピーテッドタイプのシングルモルトが販売されており、第4弾となるのがへビリーピーテッドバッチ4です。

このキルケランへビリーピーテッドバッチ4をウイスキー初心者である私が実際に飲んでみてどの様に感じたのでしょうか??

キルケランへビリーピーテッドバッチ4 ってどんなウイスキー??

キルケランはキャンベルタウンにあるグレンガイル蒸溜所が造るウイスキーです。

グレンガイル蒸溜所は2004年にスプリングバンクのオーナーによって80年ぶりに復活した蒸溜所です。

・グレンガイル蒸溜所

2009年から2015年まで「Work in Progress」というシリーズで1年ずつ熟成を重ねながらウイスキーが販売されていましたが、2016年に一つの完成形としてキルケラン12年が発売されました。

スプリングバンク蒸溜所の姉妹蒸溜所というだけあって、スプリングバンクに通ずるようなブリニーさと”モルトの香水”と表現される優雅な香りが魅力的です。

これには、グレンガイル蒸溜所にて造られるウイスキーの原料である麦芽が全てスプリングバンクにてフロアモルティングにより造られたものを使用されていることが関係しています。

そんなグレンガイル蒸溜所が手掛けるシングルモルトの中でもへビリーピーテッドタイプの麦芽を使用しているのがキルケランへビリーピーテッドシリーズです。

へビリーピーテッドシリーズは2016年からスタートしたプロジェクト、“ピート・イン・プログレス”シリーズとして数量限定で定期的に販売されています。

今回のバッチ4は、バーボン樽原酒80％、シェリー樽原酒20％使用の構成となっていて、カスクストレングスでボトリングされています。

世界で11,500本のリリースで、日本への入荷は660本と本数限定なのであっという間に入手困難となりそうです…

・キルケラン　ヘビリーピーテッド　バッチ4

商品名	キルケラン　ヘビリーピーテッド　バッチ4
製造	グレンガイル蒸溜所
原産地	スコットランド(キャンベルタウン)
原材料	モルト *バーボン樽原酒80％、シェリー樽原酒20％
アルコール度数	58.6度 *カスクストレングス
出荷本数	世界：11500本日本：660本
価格	購入時価格：約8000円 *限定品なので値段は増加傾向です

キルケラン 12年 700ml 正規 46度モルトスコッチウイスキー whiskey

created by Rinker

キルケランへビリーピーテッドバッチ4 を飲んでみた感想

それでは実際にキルケランへビリーピーテッドバッチ4をウイスキーの達人たちのコメントと比較して紹介します。

キルケランへビリーピーテッドバッチ4 のウイスキーの達人たちのコメント

キルケランへビリーピーテッドバッチ4は84ppmのヘビリーピーテッド麦芽を使用しています。

へビリーピーテッドならではの力強いスモーキーさにキャンベルタウンに吹き込む潮風のニュアンスやモルティな甘みが調和した味わいです。

・香り：潮風、ピートスモーク、焼きマシュマロ、ヘザー、やや土っぽい、ピートでスモークしたアップル、シトラス、イエローフルーツ
・味わい：ピートスモーク、ビスケット、リコリス、ハチミツ、オーク、潮、バター、アップルパイの甘味
・余韻：フィニッシュに再びピートが現れ、長い余韻が続く

キルケランへビリーピーテッドバッチ4 をウイスキー初心者が飲んでみた感想

日本に輸入されている本数が660本程度と少ないようなので入手困難かもしれません。

私自身もたまたま立ち寄った酒屋さんで購入できました。

同じキャンベルタウンモルトでピーテッドタイプであるロングロウとはひと味違う個性を持っているのでキャンベルタウンモルトが好きな人は飲んでみる価値は高いと思います。

定価が8000円弱なのでキャンベルタウンモルトが好きな人は定価付近で見かけたら数量限定なので購入を強くおすすめします。

それではウイスキー初心者である私が実際に飲んでみた感想を記します。

香り：キャンベルタウンモルトならではのブリニーさ(潮っぽさ)とモルトの香りが最初に鼻に届きます。少し遅れて蜂蜜などの花の蜜のような爽やかなほんの少しだけ酸味のある甘い香り。奥の方にほのかにピートスモーク。へビリーピーテッドとなっていますが香りからは強いピート香は感じられませんでした。さすがは香り高いキャンベルタウンモルト。いつまでも香りを楽しんでいたくなります。
味わい：口に含むとピートスモークが前面に顔を出してきます。ただ、スモーキーなだけでなくブリニーさ、ビスケットや塩キャラメルを思わせる若干の塩っ気のある甘さ、焼き立てのパンのようなふっくらとした優しい甘さが広がります。スモーキーさもアイラモルトのような薬品的なクセの強さではなく、焚き火のような燻されたスモーキーさ。この辺はロングロウに通ずるものがあるのかなと感じます。
余韻：余韻はブリニー＆スモーキー。最後の方に若干のビターさが残ります。余韻まで香り高く、長く続きます。ハイプルーフならではのピリピリ感は若干舌に残りますが、それすら忘れさせる香り高さです。

ロングロウと比較するとキャンベルタウンモルトならではの香りの良さがとても強い印象を受けました。

水を数滴たらす程度に加水するとさらに香りが立ち上がり、香りをより楽しめました。